日々平穏、善哉善哉。

南四国でアラフォーのオバチャマが、好きなものをひたすらに叫ぶだけのブログです。ごくごく稀に真面目な話もあります。

感謝。その2

どうにもちひろは、集中投稿という形が合っているようです😅
なので、思いつくまま投稿します。
投稿ないまま数週間、
でも投稿がある時は1日でドサッと出すので、読まれる方のペースでどぞ。



さて、続き。
星野源さんが倒れた病気とは、どういうものか。
疑問を持ったちひろは、散々ネット検索したものでした。
それが2017年始め。
知識は、ありました。
でも、旦那の発症時、ネットで得た知識は何一つ活かせませんでした。


当たり前ですが、
知識があるのと、対処できるのは別です。
対処なんて、出来ないんです。



病は突然牙をむくんですから。



旦那闘病記でも書きましたが、
まさか自分の旦那が、という信じたくない感情が先に立って、術前説明では得た知識は何一つ思い出せなかったのです。

後遺症があるかもしれない。
いや、その前に手術すらできないかもしれない。
場合によっては……
覚悟、してください。



そんな旦那の命の瀬戸際で、集めた知識は脳裏をよぎらなかったのです。

ただただ悲しみと不安で、眠れない夜を過ごしながら、
ツイートしました。


何をどうしていいのかわからず、

でも吐き出したくて、

でもどうにかなるわけでもない、

でも聞いてほしくて、

それだけでした。



旦那の手術が終わり、最初の峠は越えましたね、と主治医の先生に言われて、ほっとした頃、
ようやく、Twitterを開いてみようと気持ちが生まれました。
通知が来ていたのは気づいていたけれど、どうしても開く気分になれなかったのです。

上記のツイートに、たくさんの数のコメントが寄せられていました。


泣きました。

悲しい、涙ではなく。
嬉しい、涙でした。

フォロワーさんだけでなく、いろんな方から心配と励ましを頂きました。

本当に嬉しくて。
本当に感謝しかなくて。



もちろん、夫婦ともどもいろんな支えをもらいました。
互いの家族。
主治医の先生、看護師さん。
旦那の会社の方、嫁の会社の方。
そして、Twitterで励ましてくれた、皆さん。

みんなに支えられた、私たちです。



本当に感謝、しかありません。
ありがとうごさいます。
皆さんの一言一言に、励まされました。



でも、そのお返しとして何が出来るだろう。
そんなことを考えてきました。
ちひろのPCには、旦那の発症から病状の経過、その日の投薬記録まで細かい記録が残してあります。
落ち着いてからメモに取り、ネットで検索した情報を差し込みながら、作ったデータです。
それをそのまま出すことは、果たしていいのだろうか。
もっと言えば、誰かの為になるのか。
自分が、あるいは身近な人が倒れた時、役に立つのか。
少し悶々と考えた時期があったことも事実です。



転機は、かかりつけ医の一言でした。
医師は知識がある。
病気への対処、治療方法、手術方法……。
でも、痛みや感情や思いは、分からない時がある。
だから、伝聞して欲しい。



旦那に付き添い、医師からその言葉を聞いたあと、ちひろは自宅で星野源さんの『蘇える変態』を読み返しました。



病気のことが書かれた部分は真っ黒なページから始まり、60ページ近くになります。
数ヶ月ぶりに読み返すその部分は、淡々と、そして星野さんの日々の『思い』が描かれていました。
痛みと戦う日々。
一般病棟に戻って、ICUとは違う音を聞いた時の、静かな感動。



そうか。
私が書き残すべきなのは、治療方法なんかじゃなくて、源くんが書いているような日々のことだ。
そして私にしか書けないのは、
源くんが書いていない、家族の思いだ。



そんな当たり前の事を、今更ながら実感しました。
もちろん旦那の病状を説明することは闘病経過を知ってもらうためにも不可欠なので、最低限には含みました。
そして出来上がったのが、嫁であるちひろの感情が主体となった、旦那闘病記です。
ちゃんと書けているのか、自信はありませんが(苦笑)。



もし、あなたが、
あるいはあなたの身近な人が病に倒れた時、
いいえ、何でもない時でもいいのです、
旦那闘病記という名の、嫁の思いを書き連ねた文章を読んだな、という記憶が、
あなたの中で、
何かの種となって繋がることを祈って、
旦那闘病記の、後書きにしたいと思います。



長々と読んでいただき、ありがとうございました。

ちひろ拝