日々平穏、善哉善哉。

南四国でアラフォーのオバチャマが、好きなものをひたすらに叫ぶだけのブログです。ごくごく稀に真面目な話もあります。

旦那闘病記。その8

人の身体というのは不思議だ。
ダメージを受けたはずなのに、何も影響がない時もあれば、
ダメージを受けた覚えもないのに、影響が出ることもある。
旦那の病気でそれを実感した。

術後の説明を受けた時、主治医に聞かれた。
「ご主人は以前に頭部に強い衝撃を受けたことなどありますか?」
幼少期、それなりに腕白だった旦那はたんこぶを作ることなど日常茶飯事。
高校時代に、助手席でシートベルトも着けずに熟睡していて、交通事故(自動車同士の正面衝突)に巻き込まれ、頭中フロントガラスの欠片が刺さった話。
意外に武勇伝(?)は多いのだが、主治医によると、1回ならもっと強い衝撃だという。

頭蓋骨の下には、総称して髄膜と呼ばれる3層の膜がある。くも膜もこの髄膜の一つなのだが、主治医の説明によると、
「とにかくブニブニしていて、正常な状態ではなかった」
というのだ。
強い衝撃を受けたのか、弱い衝撃を日常的に受け続けている場合になることがあるとか。
とはいえ、嫁にも、旦那の母にも、意識がしっかりしてから旦那にも確認したけれど、思い当たる節はなかった。
未だに謎だ。

術後の説明。
脳の腫れと、髄膜の状態の所為で手術時間が大幅に伸びたけれど、クリップは予定通りの位置に収まり、さきほどの事件(旦那闘病記。その7参照)で当面心配された手術による後遺症はなさそうと分かった。

だが、安心できる状態ではなかった。
クリップは予定通りの場所に収まっても、本当に血流を止めているかどうかはまだ分からない。
その場合、発症から3日間は動脈瘤の再破裂は50%のおそれ。
その3日を乗り切ったとしても、出血の影響から来る脳血管攣縮(のうけっかんれんしゅく)の可能性が4日目から2週間目まである。

手術ですべてが元通りとはいかない。
ここからが、旦那の戦いだった。