日々平穏、善哉善哉。

南四国でアラフォーのオバチャマが、好きなものをひたすらに叫ぶだけのブログです。ごくごく稀に真面目な話もあります。

旦那闘病記。その12

退院は6月半ば。
家の近所にある脳外科にかかりつけをお願いし、旦那は退院した翌週に紹介状と記録を持って、診察を受けた。
「次の診察は半年後でいいって」
「え?そんな先?」
「うん。なんかあったらいつ来てもいいって」
それほど経過良好とはさすがに考えていなかった旦那は、職場復帰を早めた。

退院から2週間ほどで、職場復帰。
とはいえ、外の仕事が多いので、これから夏を迎えることを考えて、上司と相談して夏の間は午前中だけの勤務にしてもらった。

最初は職場に向かうだけでも疲れを感じていたのが、すぐに今までどおりの生活に戻っていった。

だが、旦那が少しだけ変わったことがある。
時折口にする、死生観。
旦那は数年前、父親を看取った。
旦那の父親は病気らしい病気をしたことがなく、ひどい腰痛に異常を感じた時には、手の施しようがなかった。とはいえ、数ヶ月ホスピスで過ごし、旦那は頻繁に見舞っていた。
父親の死。
そして、自分の病。
旦那の心に何かを刻んだのは間違いないけれど、常に側にいる嫁にまでそれを明かすことはほとんどないので、分からない。
けれど、ハッとする言葉が飛び出すようになったのは、間違いなく病気のあとからだ。

とはいえ、自暴自棄な言葉ではない。
自分を前向きにするための独り言のようだと、嫁は思っている。