日々平穏、善哉善哉。

南四国でアラフォーのオバチャマが、好きなものをひたすらに叫ぶだけのブログです。ごくごく稀に真面目な話もあります。

旦那闘病記。その9

手術後の旦那の回復は、呆れるほどに早く、見た目はみるみる回復していった。

手術の翌日にはICUを出て、一般病棟へ。嚥下テストもなんなくこなし、排泄もその翌日にはカテーテルも外れて、自力で。

とはいえ、痛みに耐える日々が始まった。
毎食後に出る痛み止め。錠剤だったので、効き始めるまで1時間と少し。
ただただ黙って耐える。
効き始めると、動ける余裕が出てくるけれど、食事の一時間ほど前になると、やはりジワリジワリと痛みがぶり返す。
やっとの思いで食事をして、薬を飲み、効き始めるのを待つ。
辛かったのは、夜だった。
夕食後の痛み止めが切れるのが日にちをまたぐ頃。
何時間か耐えて、ナースコールを押す。
朝食後用の痛み止めを前倒しで飲む。
そこから朝食までの痛みをやり過ごす。
旦那の場合、幾通りかの痛み止めを試したけれど、座薬も点滴も効かず、錠剤だけが効果があった。
とはいえ、制限なく飲める痛み止めなどない。

日常的に病院に通うこともなく、
常に痛みを抱えながらの生活の経験もない。
旦那にとって、全てが新しい経験で、
その頃の全てが戦いだった。

一般病棟に移った頃、旦那は24時間点滴を受けていた。それは退院直前まで続いた。

出血4日めから2週間頃まで、脳血管攣縮のリスクが増える。
脳血管が収縮すれば、脳梗塞のリスクが高まる。
そのため予防のための薬と、抗生物質と、その他もろもろが常に点滴されている状態で、
その量は1日2㍑を超えた。